エゴレジとやる気

小野寺敦子

エゴレジ研究所代表。心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。同校心理学研究科大学院修士課程教授。同校心理学研究科博士後期課程教授。臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問。
NPO法人こどものくに代表理事。

畑 潮

エゴレジ研究所GM。GCDFキャリアカウンセラー

エゴレジとやる気

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりするものです。その理由もメカニズムもさまざまです。でも、誰もが持っている力「エゴレジ力」を高めることで、それぞれの状況に応じて自我のバランスをとる力を強化し、メゲたり凹んだりしても、すぐに立ち直る力を養うことが可能なのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、お手伝いします。

🔴やる気のメカニズム  

日々の暮らしの中で、やらなきゃいけないことはわかっているのに、どうしてもやる気が出ない、やる気が起きない・・・そんな時が誰にもあるものです。それは、怠けているからでもなく、たるんでいるからでもありません。エゴレジ力を発揮するきっかけがないのです。

「やる気」は脳のほぼ真ん中にある側坐核(そくざかく)という部分が働き脳内物質が分泌することで出てきます。側坐核に刺激を受けると「やる気」が出るのですが、この側坐核はやっかいで、あなたがやる気を出そうと思っても、なかなか活発に動き出しません。

でも、一度、側坐核が働き出すとどんどん「やる気」は出てきます。エゴレジ力のスイッチもONになります。

🔴やる気のスイッチは脳にある

脳のエネルギー源はブドウ糖と酸素です。この2つを効率よく摂取することで脳は活性化されます。そのためには「体温」「栄養」「酸素」で活動しやすい環境を整えてあげることが大切です。

[体温]
朝食を摂って体を温め、脳をフル稼働させることで、やる気スイッチが入ります。

  • 冷たいものを避け、温かい食事を摂る
  • 体を温める成分、タンパク質の多い食事を摂る

[栄養]
脳のエネルギー源はブドウ糖なので、血糖値を上げることが大切です。ではブドウ糖だけ食べれば良いのかというと、そうではありません。ブドウ糖を一度に過剰摂取すると、血糖値は急激に上がった後、その反動で低血糖になってしまいます。その結果、かえってイライラしてしまうので逆効果なのです。理想的なのは、今話題の低GI食品(グリセミック指数の低い食品)を摂ることです。

[酸素]
脳がブドウ糖を燃やしてエネルギーを取り出す際には酸素が必要です。例えばあくびが出る時は、脳が軽い酸欠状態になっていると言われています。窓を開けて部屋の空気を入れ換えたり、ストレッチ等の軽い運動で全身の血流を良くするなど、脳への血流を活発にしてやることも大切です。

🔴「科学的に」やる気を出す

とにかくはじめてみる 
『自分で積極的に動いたときの反応は10倍』
脳科学者の池谷先生が面白いことを述べています。
「やりはじめないと、やる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやりはじめないと活動しないのです。」
引用元:ほぼ日刊イトイ新聞-脳の気持ちになって考えてみてください。 〜「やる気」と「脳」の話を、池谷裕二さんと。〜
http://www.1101.com/ikegaya2010/2010-10-01.html

やり始めないと、やる気がでない。これは重要な示唆です。「やる気が出ないからできない」ではなく、「やっていないから、やる気がでない」と、解釈を変更するだけで、やる気が出る。試してみる価値はあります。

軽い運動をする

脳は、体の状態に直結しています。適度な運動は、脳を活性化させ、やる気を喚起します。

「脳フィットネス」
 私たちは脳フィットネスを高める方法として身近な身体運動に着目しています。というのも、最近の生化学、生理学研究、ならびに脳科学研究から、運動の効果はカロリー消費だけでなく、条件によっては脳を活性化し、感情を好転させ、認知機能を改善しうることなどが示唆されているからです。引用元:征矢先生の一言 – 筑波大学征矢研究室 http://soyalab.taiiku.tsukuba.ac.jp/report.html

「集中力がなくなってきたな」と思ったら、とにかく体を動かしてみるのも悪くないかもしれません。

朝ごはんを食べる
東北大学の研究によれば、朝ごはんを食べる習慣と、やる気度と幸せ度と目標達成力の関連性が明らかになっています。引用元:東北大学 加齢医学研究所 スマート・エイジング国際共同研究センター
https://www.idac.tohoku.ac.jp/ja/activities/info/news/20120207.pdf

この調査により朝ごはん習慣を持っている人々のタイムマネジメント力や目標達成力が高いことが 明らかになりました。これは午前中にやる気度が急激に上昇した結果、朝から充実して仕事や勉強、家事を行うことができるからと推察できます。朝ごはんは、単にエネルギーを補給するだけではなく、規則正しい生活や家族とのコミュニケーションにもなり、やる気を促進する要因となるようです。

目を疲れさせないように気をつける
目が疲れると、やる気が落ちます。例えばテレビや本・ネットの回遊などの誘惑に負けると、目を使いますので、やる気に影響が出ます。
眼精疲労が原因で起こるさまざまな症状
引用元:薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社|ヘルスケア情報|目の疲れ
http://www.sato-seiyaku.co.jp/healthcare/eye-nose2.html

  • 目が乾く、痛む、充血する
  • 視力低下(ピントが合わせづらい)
  • 目に異物感がある
  • 肩こりや頭痛がする
  • イライラする、やる気がなくなる など

図書館やカフェなどに出かけることで、目の疲れを誘う誘惑を遮断するのはとても良い解決策の1つです。また、適度なマッサージや温湿布などで目の疲れを取ることも、やる気を回復する良い手段です

🔴エゴレジとやる気

誰もが持っているエゴレジ力は、ときにはその力を発揮するタイミング(きっかけ)を見つけられないこともあります。エゴレジは、状況に応じて自我(エゴ)をうまくコントロールする力です。

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次回はまたエゴレジ関連の話題をご紹介します。

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